窓ガラスフィルムってご存知でしょうか?ガラスフィルムというと視線を遮る目隠し、モザイクの様なフィルムを連想される方も多いと思います。
現在では目隠しのためではなく、遮熱や断熱、UVカット、防犯といった効果のあるガラスフィルムが販売されています。
遮熱・断熱の効果もあって2011年の東日本大震災直後は節電、省エネの意識が高まり爆発的に需要が増えてフィルムの生産が間に合わない!!なんてこともありました。
プロ用に限らずホームセンターで、DIY用のフィルムも販売されていたりして一般の方でも気軽に施工が出来る商品もあります。
連日の猛暑日でエアコンの使用が増える季節でもありますが、ちょっとした工夫で節電対策になる商品として人気です。
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そもそもガラスフィルムってなに!?
ガラスフィルムは業界では割とメジャーな商品です。
窓ガラスの表面に透明のシートを貼ることによって、様々効果が得られる商品ですね。
店舗の内装では、ショーウィンドーなど大判のガラスに飛散防止として必ずガラスフィルムを貼っています。
現在では一般家庭向けとしても普及して、プロ用ですと大手メーカーの3Mのガラスフィルムがメジャーではないでしょうか。
事務用品のポストイットや両面テープ、粘着テープ、また建材では扉や壁面の仕上げ材として使用されるダイノックシートが有名なメーカーです。
他メーカーのガラスフィルムもありますが、お客さんに案内をする際にはやはりプロ用として信頼のおける3Mのフィルムをおすすめしていますよ。
ガラスフィルムの効果について
ガラスフィルムの効果は
・遮熱・断熱の効果
・紫外線カットの効果
・ガラス破損時の飛散防止効果
・防犯効果
・目隠し効果
等色々なガラスフィルムが販売されています。
機能ごとにフィルムの種類が異なりますので、要望にあったフィルムを選んでください!
中でも特に効果が高いのが紫外線カットの効果で99.9%のカットが可能です。
(商品によって値が異なる場合があり)
フローリングやカーテン、ソファー、家具類の日焼け 色褪せは紫外線が原因ですから大幅に改善が期待できますね。
遮熱や断熱の効果も期待できますが、メーカーの試算で約20%程度の遮熱、断熱効率のアップということですので、劇的に変わるという程でもありませんが有用性はあります。
また冬場の結露で悩まされて、ガラスフィルムにたどり着いた方もいるのではないでしょうか?
窓が結露する原因は基本的には室内、室外の気温差により生じるものですが窓への北風の当たり方や室内の気温、また窓、サッシの仕様によって条件が異なります。
複合的な要素が原因となりますで、結露対策として効果は多少あるとは思いますが、万全の対策にはなりません。
ガラスフィルムを貼るとガラスの色が変わる!?
厳密に言えば若干色は変わります。
いくら薄いフィルムでも0.数mmの厚みがありますので、その厚み分ガラスの色が若干濃く見えます。
ですが例えば2枚引きの片方だけしかフィルムを貼らない!という場合を除いて、2枚同じくフィルムを貼ってしまえばなんら違和感は感じません。
リビングに複数の窓があったとしても、隣同士になっていない限りはあまり意識する必要もないかと思います。
貼ってからしばらくすると、貼ってあることすら忘れてしまうことも。
ガラスの種類には要注意
現在の戸建て、マンションでは様々のガラスが使用されています。
●【透明1枚ガラス】
●【透明網入りの1枚ガラス】
●【型板1枚ガラス】
→ガラスの表面がデコボコ モザイク掛かっており不透明。
マンションだと共用通路側はプライバシー保護のためほぼ型板ガラス。
●【網入り型板1枚ガラス】
●【透明複層ガラス】
→ガラスが2枚構成になっており、ガラスとガラスの間にわずかな空気層を設ける
ことによってガラス自体に断熱効果がある。
(透明複層ガラスはサッシ際を見ると銀色の縁が確認出来ます。銀色の縁がぐるっと
1周確認できれば複層ガラスが使用されているということになります)
●【透明網入りの複層ガラス】
●【網入りの型板複層ガラス】
この様にコストに合わせて様々なガラスが使用されています。
遮熱・断熱フィルムについてはその効果の特性上、ガラスの種類によっては貼れない場合があります。
最悪の場合には窓ガラスが熱によって割れてしまう、熱割れといったケースも極稀にありますので心配な場合はプロに確認しましょう。
また市販品をDIYで施工される場合にも貼れるガラス、貼れないガラスの注意事項が記載されていますのでよく確認してください。
市販のガラスフィルムを貼ってみた!
施工業者さんにお願いしてもよいのですが、賃貸ですので市販品の「貼って剥がせるUVカットフィルム」を自分で貼ってみました!
1.ガラスの掃除
ガラスフィルムは部屋内側に貼りますが、掃除は両側推奨!
ゴミや汚れがどっちなのかわからなくなるので両側掃除しちゃいましょう。
2.ガラスフィルムを貼る面より一回り大きくカット
長すぎたり大きすぎたりすると貼るときに大変イライラします。
3.ガラス面に霧吹きで水をまんべんなく吹き付ける
ガラスフィルムの糊は水によって若干の位置調整など融通が利くようになっています
※ここからは2人体制、パートナーか友達を呼んできてください!
4.ガラスフィルムの糊面の保護シートを剥がしながら糊面にも霧吹きで水を吹き付ける
フィルムにも水を噴霧することによってこちらも融通が利くようになります。
5.ガラスフィルムを除々に貼りながらスキージでフィルム内の水と空気を抜いていく
そっちじゃない!とか ちょっとまって!などごちゃごちゃ言いながらやっていると喧嘩になります。
6.全部貼り終わったところでガラスの端に合わせてカッターでカットします
フィルムは薄いのでカッターは軽く!力強くカットするとガラスまで切れてしまい更に喧嘩になってしまう場合があります。
7.フィルム内部に水や空気が残っていないか確認してください
多少の水、空気は除々に乾燥して抜けていきます
普段プロの施工を見ていますので要領は得ていたのですが、実際施工してみるとやはり難しいですね!
まとめ
今回は窓ガラスフィルムについて気になる点をまとめてみました。
窓ガラスフィルムだけで万能という訳ではありませんが、カーテンなどと組み合わせると省エネ、節電効果も高くなります。
市販品も多く販売されていますので、コストを抑えたい場合にはDIYで挑戦してみてはいかがでしょうか?